土曜日, 9月 01, 2007

マンガ制作に便利な入力デバイス

オールデジタルな制作法に移ってから、私は主にアドビ社のイラストレーターとホトショップを使っている。ディスプレイは画面上に直接描き込みが出来るワコムのCintiq 21UX(前のポストを参照)とレイアウト等に便利なアップルの30インチCinema HDを使っている。

非常に便利なセットアップではあるが、マンガを描く時は更に反復性のストレス障害(RSI)に気をつけないといけない。そのためには入力デバイスを工夫して使うことが必要である。

まずCintiq 21UXのようなタブレットを使っている場合、キーボードが使いにくくなる。ペンを片手に持ち、もう片方の手はモニターを握っていることが多いので、キーを押したい時は下を見てキーボードの位置を再確認しないといけない。

ホトショップを能率よく使う人はキーボードのショートカットキー、もしくは面倒な作業を簡単にするマクロを使う。しかしこの作業はキーボードを簡単にアクセスできることを前提としている。さいわいCintiq 21UXは画面の端にプログラムできるボタンが配置されているので、ペンを持っていない手で色々な機能をアクセスできる。それでもホトショップは機能が多いので、数個のボタンでは足りない。


そこでロジテックのNuLOOQが登場!方向と回転のコントロール、プログラムできるボタンやiPodのようなタッチインタフェースがある小さな入力デバイスである。しかし、Contour社のShuttlePROとは違い、ボタンがそれほどないのでややこしくないところが私の制作工程にちょうどいいのである。私はこのデバイスでズームやスクロールしたり、ブラシの大きさを変えたり、UndoやRedoしたり、commandやshift-commandなどのmodifierキーをアクセスできるようにプログラムした。

またNuLOOQはNuLOOQ navigatorというプログラムできるポップアップツールが付いてくる。私はCintiq 21UXのペンボタンを押した時にこのnavigatorが出るようにして、ホトショップでよく使う機能を簡単にアクセスできるようにした。

つまり、右手に持ったペンでNuLOOQ navigatorをアクセスし、左手でNuLOOQとCintiq 21UXの画面ボタンをアクセスするので長い時間キーボードに触れずにマンガ描きに集中できちゃうのである。